乳腺における吸引式組織生検(VAB)

乳房の中に出来たしこりに対して、診断を確定するためには細胞診と組織診があります。
細胞診は注射針を穿刺して、しこりを形成する組織の細胞にて良性か悪性かを判断します。
しかし、細胞診は診断が難しいことがあるため、最終的には組織診が必要になることがあります。
当院では患者さんのしこりに対する不安を出来るだけ早く解消するため、悪性が疑われた場合には次の治療へ早い段階で移行出来る事を目的に細胞診と同時にに組織診を行うようにしています。

日本ベクトン・ディッキンソン株式会社資料より

この検査は手術して組織を採取する外科生検とは異なり、乳房に大きな傷跡は残りません。
傷は4mm前後です。デスクワークなどは当日から可能です。生検する時間はしこりの状況にもよりますが、約15~30分程度です。組織の結果は慎重に診断をしますので1~2週間を要します。